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明日の準備、終わり。

メインボーカルは終了。

明日、2曲を持ってスタジオに入ることができます。

メンバーは、

ピアノ:澤近泰輔
ギター:鈴川真樹
ベース:メッケン(萩原基文)
ドラム:菅沼孝三
フレンチホルン、トロンボーン、フルート:YOKAN(水江洋一郎)

久しぶりに、みんなに会えるのが楽しみです。

自宅でアレンジしたものを、フラッシュメモリーに入れ、
スタジオにあるPro Tools(プロ・ツールス)という、何と説明すればいいんだろ?
「Pro Tools」とは、録音するためのアプリケーション名なのですが、理解して頂くには、
その「Pro Tools」というものに「データを流し込む」と言えば、分かりやすいでしょうか?

ですので、家での作業データをポケットに入れて行くだけです。

あとは、それを聴いたミュージシャンが、各々のテクニックにより、再現するだけです。

昔は、楽曲を把握、そして理解するまで時間を要しましたが、
自宅作業によって、楽曲に色をつけることができてますので、
レコーディング時間も短縮できるようになりました。

レコーディングもデータ送信の時代ですので、
海外レコーディングをする必要もなくなりましたね。

向こうのスタジオから日本のスタジオに音が送信できますので、
向こうの時間に合わせてレコーディングをやるか、日本に合わせてやるかを決めればいいだけです。

海外でプレーした生演奏を、こちらで受け取り、
それに合わせて日本のミュージシャンがプレーするだけです。

これを思いついたのは、25年以上前でしたね。
まだ、アナログ電話回線の時でした。
すぐに実行しようとしたのですが、僕の専門知識が低く、そんなことはできないと言われてしまいました。

すぐに、次のことを思いつきました。
衛星を使ってやり取りをすれば可能じゃないかと。

衛星にかけ合いましたところ、それは可能でした。
しかし、月契約で6千万円かかることのことでした。

日本のアーティストに声をかけまくっても、その6千万円が、
ペイできる数のアーティストが、毎月集まるわけがなく、大赤字となってしまうんですね。

そこで断念いたしましたが、

「そのうち、膨大なデータを電話回線で送ることができる時代がくる」

と、言い続けていました。

そして、やがて光ケーブルの誕生です。

その誕生により、海外のスタジオと日本のスタジオが繋がりました。
これは、スタジオに限らず、自宅でも同じです。

アルバム

「Black&White」

では、アメリカのロサンゼルスと僕の部屋をつないでのレコーディングが行われました。

本当に便利な時代となりました。

それでも、やはり海外レコーディングは、向こうのミュージシャンと談笑したり、
アイデアを出し合う時間が持てますので、その場でしか生まれないものがあります。

海外レコーディングは、気分が違います。
出来上がりも変わります。

いつか、また、ロンドンレコーディングをやってみたいと思っています。

それでも、ミックスダウン、マスタリングなどは、データ送信で行うのに適していますね。
向こうから送られてくる音に、細かく指示、要求を繰り返せばいいだけですので。

音楽のアウトプットですが、その音源を配信する配信サイトは、どの国にあってもいいのです。
どこからアクセスしても、瞬時にダウンロードできますので。

これからニーズは、

「音楽を聴きたい人」と「音楽を持っていたい人」に分かれます。

大好きなアーティストの音源は所有していたいという気持ちの人だけが、
CDを買ったり、配信音源を手にすることになります。

「音楽を聴きたい人」は、ストリーミングを好む人です。

勿体つけて申し訳ありませんが、その二極化により、
CDショップは、2倍、3倍と拡大いたします。

答えは非常にシンプルです。

アーティストへの携わり方が変わるということです。

てなことで、明日は、フラッシュメモリーだけを持ってスタジオに行きます。
便利な時代となりました。


ASKA(2018/4/15 03:45)