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第159回「ASKA Terminal Melody」~ゲスト氣志團「綾小路 翔」さん

本当に「魅力的な男」を超えて「魅力的な人」

それは、僕のことをたくさん語ってくれたからではなく、一語一句「ユーモア」と人に対しての「気遣い」をわき水のように感じるから。

それはね、元日の能登大震災で連絡を取り合った時に感じたこと。

彼は、被災された方々への救済活動をいち早く行なってた。
僕は、まだ彼とは面識がなかったから「X」上で、

「初めまして、ASKAです。綾小路君、僕をフォーローしてください」

な、ことを書いた。
「X」においては「フォロー」をし合っていないとDMが送れないのです。
すぐに連絡があった。

そこで彼とのやり取りが始まったわけだけれど、彼は、僕の救援物資(寝袋)の確保スペース(倉庫)を用意してくれた。
その時に、僕は正直に伝えたのです。

まずは感謝から。
そして、僕が思っていたことは「1分1秒」早く届けることだった。

「今、綾小路君とは、また別のルートにも連絡しています。自衛隊、そして友人に」

彼は、

「僕のことは気にしないでください。早く届けられる手段をお持ちでしたら、そちらを優先してください」と。

救援物資のスペース確保に奔走、そして確保完了した人から出てくる言葉じゃないよね。
苦労してスペースを確保してくれたのだから。
お互い「今、何を優先すべきか?」が一致したんだね。

自衛隊はタイミングが合わず。
そして、次の手段となる友人は海運業をやっている人物で、僕のことを「兄さん」と呼んでくれる。

「全面協力させてください。臨時でタンカーを出します。石川県の港に到着したら、そのままヘリを飛ばして物資を運びます。道路事情は気にされなくていいです」

そして、もう一人。
登山家の「野口 健」さんが、寝袋の必要性を国民に投げかけてることを知った。
聞けば、本人自らトラックを運転し、陸送するという。
最初は1000個の予定だったのだけれど、時間が経つに連れ被害の大きさも分かってき、さらに1000個増やした。

野口さんは、被災地をピストン輸送するチームを結成していた。
それを聞いて僕は、野口さんがいちばん早いと感じた。

そして、すぐに綾小路君に、それを伝えた。

「それがいいです。僕のことは気にされないでください」

そんな言葉をもらい、僕の中の彼に対しての申し訳なさが浄化され、感謝となった。

と、いうのが綾小路君との出会いでした。

先週、今週の2週、語ってくれましたねぇ。
「光GENJI」への想い。

先週は「THE WINDY」を。
まったくそのとおりでした。
彼らのアルバムの1曲目を飾るために書いた曲でした。

イントロに「G・E・N・J・I」と、ライブにおいてお客さんがステージに向かってそのアルファベットを声に出し、オープニングが盛り上がるようにした。
これはジャニーさんからの要望でした。

僕は「『H・I・K・R・U』も入れた方がいいのではないか?」と、提言したのだけれど、

「『光』の2人は『GENJI』よりも大人です。まず会場(アリーナ)を興奮のるつぼ化させるには『G・E・N・J・I』から始めた方が、いっそうそうなります。『H・I・K・R・U』は楽曲の後半に出して『光GENJI』が合体するようにしてください」

プロデューサーなんだな。
もう、画が見えていたのでしょう。

「光GENJI」は、その名の通り「光源氏」を文字ったアイドルです。
この世のものとは思えない美しさと言われた「光源氏」が、現代に現れたという設定にしようと決めました。

そして歌の中でのセリフ。
綾小路君が反応してくれたところ。

「ありがとう 君を待ってた」

は、美しかったと物語された「光源氏」が、現代に呼び戻してくれたことへの感謝の言葉でした。
でも、それに関しては、そのフレーズが一人歩きしても良いと考えた。
社会現象となった「光GENJI」がファンに伝えた言葉として受け取られても良いと考えた。

あくまで、それは「フレーズ」としてです。
キャッチになれば良いとの想いでした。
歌詞の流れではそうではないんだけどね。

そこは「歌」だから。

まだ子供だった綾小路君は、そこに反応してくれたわけだ。

本日、リクエストしてくれたのは

「いつかきっと・・・」

でした。
僕も、この曲はすごく気に入ってます。
昨年、諸星と赤坂が、この曲を歌ってくれていた。

「光GENJI」の活動期間は、僕の認識では7年でした。
僕は、デビューから3曲で、バトンタッチ。
その後も、時々、携わった。

その時に考えたのは、「少しずつ楽曲を大人にして行こう」でした。

話を綾小路君に戻そう。
まだお会いしたことはないのだけれど、彼は僕の友人たちの近いところにいる。
友人たちは、みんな「翔ちゃん」と呼んでます。

なので、DMでは、そのことを伝え、

「僕も『翔ちゃん』と呼ばせてもらうね。では、翔ちゃん〜」

と。

今回、災害がきっかけではありましたが、またひとり友人が増えた感覚です。

ぜひ、氣志團のフェスに呼んでください。
その時は、一緒に「YAH YAH YAH」を歌いましょう。

綾小路 翔さん、
先週、今週、2週にわたってのゲスト出演、ありがとうございました。

ASKA(2024/2/18 12:59)

P.S.

先日、収録した話とこのブログがダブってしまった(笑)
では、フェスへのお誘い待ってるよ、翔ちゃん。