第62回「ASKA Terminal Melody」~ゲスト「尾崎裕哉」君
Twitterで、
「今週のゲストが誰なのか数日前に知りました。
へぇ・・・。彼が出てくれるのか」
と、書きました。
昨年秋頃まで、僕は毎回ゲストが誰なのかを知らされていませんでした。
「Terminal Melody」が進むにつれ、
ゲストの皆さんが語ってくれる僕とのエピソードに、番組制作スタッフが熱くなってくれています。
最近では、僕の出演回に、お招きするゲストの方々のリストを見せてくれるようになりました。
「長いこと音楽活動をやっていると、いろんな方々との出会いがあったのだなぁ」と、ゲストリストを見てそう思います。
今月は「尾崎裕哉」君でしたね。
「彼とは、思い出があるんだよなぁ」
と、呟いたのを、スタッフは見逃していませんでした。
裕哉君が語ってくれたように、彼とは、ツアーのリハーサルをやっていた時が初対面でした。
緊張していたのか、そこでは口数も少なかったな。
その後、すぐにウチに遊びに来てくれたんです。
彼は、迷っていた。
「音楽をやりたい。しかし、自分の声はお父さん(尾崎豊)と似てる。
お父さんの息子として紹介されるだけで、自分の音楽を認めてもらえないのではないだろうか」
そんな不安を抱えていました。
俗にいう「二世アーティスト」が、誰しも抱える不安と葛藤です。
「自分は自分だ。親とは別だ。比べられたくない。そして親の七光りと言われて世の中に出たくない」
「七光り」って、差別だよね。
酷い言葉だと思います。
僕は、確か裕哉君にこう言ったんだよな。
「お父さんはすごいシンガーだった。若者なら誰しもが抱えたり、通り過ぎなくてはならないことの代弁者だった。
で、何を悩んでる?声が似てる?当たり前じゃないか。お父さんの血を引き継いでるんだよ。お父さんに憧れて音楽をやっている人はたくさんいる。それは、お父さんが世に巻いた種。だけど君は違う。声はお父さんから譲り受けたDNA。そこをマイナスに感じちゃダメだ。お父さんのファンは、今でも熱い。君の歌は、モノマネではなく、お父さんの血を引き継いだ声なんだよ。僕は、君の『I Love You』を聴きたいな。デビューする時が来たら、お父さんのファンを泣かしてあげなよ。そんなことができるのは君しかいないんだから」
このように文字にしてしまうと、
やっぱり上から目線のような温度を放ってしまうなぁ・・・。
でも、本気で、そのように思ったのです。
僕も熱く語りましたからね。
裕哉君は、音楽業界に飛び込む時、相当の勇気だったと思います。
まずは、世間の興味に晒されますからね。
それから、数年の時が経ち、
裕哉君が、ステージで「I Love You」を歌っている光景をテレビで観ました。
お客さんの涙の光景が映し出されました。
胸が熱くなった。
「やったじゃないか」
そう思ったのを覚えています。
親子なんだ。
血が繋がってるんだ。
別のものになろうとすることには無理がある。
それへの抵抗で心をすり減らす時間が勿体無い。
そのうち、自分が何をやりたいかの方向がしっかり見えてくるものです。
「尾崎裕哉」を確立すればいい。
そんなことを思いながら今日のラジオを聴かせてもらいました。
あの日、僕の部屋を出て行く時の裕哉君の顔は忘れられないな。
ASKA(2022/4/11 1:04)
「今週のゲストが誰なのか数日前に知りました。
へぇ・・・。彼が出てくれるのか」
と、書きました。
昨年秋頃まで、僕は毎回ゲストが誰なのかを知らされていませんでした。
「Terminal Melody」が進むにつれ、
ゲストの皆さんが語ってくれる僕とのエピソードに、番組制作スタッフが熱くなってくれています。
最近では、僕の出演回に、お招きするゲストの方々のリストを見せてくれるようになりました。
「長いこと音楽活動をやっていると、いろんな方々との出会いがあったのだなぁ」と、ゲストリストを見てそう思います。
今月は「尾崎裕哉」君でしたね。
「彼とは、思い出があるんだよなぁ」
と、呟いたのを、スタッフは見逃していませんでした。
裕哉君が語ってくれたように、彼とは、ツアーのリハーサルをやっていた時が初対面でした。
緊張していたのか、そこでは口数も少なかったな。
その後、すぐにウチに遊びに来てくれたんです。
彼は、迷っていた。
「音楽をやりたい。しかし、自分の声はお父さん(尾崎豊)と似てる。
お父さんの息子として紹介されるだけで、自分の音楽を認めてもらえないのではないだろうか」
そんな不安を抱えていました。
俗にいう「二世アーティスト」が、誰しも抱える不安と葛藤です。
「自分は自分だ。親とは別だ。比べられたくない。そして親の七光りと言われて世の中に出たくない」
「七光り」って、差別だよね。
酷い言葉だと思います。
僕は、確か裕哉君にこう言ったんだよな。
「お父さんはすごいシンガーだった。若者なら誰しもが抱えたり、通り過ぎなくてはならないことの代弁者だった。
で、何を悩んでる?声が似てる?当たり前じゃないか。お父さんの血を引き継いでるんだよ。お父さんに憧れて音楽をやっている人はたくさんいる。それは、お父さんが世に巻いた種。だけど君は違う。声はお父さんから譲り受けたDNA。そこをマイナスに感じちゃダメだ。お父さんのファンは、今でも熱い。君の歌は、モノマネではなく、お父さんの血を引き継いだ声なんだよ。僕は、君の『I Love You』を聴きたいな。デビューする時が来たら、お父さんのファンを泣かしてあげなよ。そんなことができるのは君しかいないんだから」
このように文字にしてしまうと、
やっぱり上から目線のような温度を放ってしまうなぁ・・・。
でも、本気で、そのように思ったのです。
僕も熱く語りましたからね。
裕哉君は、音楽業界に飛び込む時、相当の勇気だったと思います。
まずは、世間の興味に晒されますからね。
それから、数年の時が経ち、
裕哉君が、ステージで「I Love You」を歌っている光景をテレビで観ました。
お客さんの涙の光景が映し出されました。
胸が熱くなった。
「やったじゃないか」
そう思ったのを覚えています。
親子なんだ。
血が繋がってるんだ。
別のものになろうとすることには無理がある。
それへの抵抗で心をすり減らす時間が勿体無い。
そのうち、自分が何をやりたいかの方向がしっかり見えてくるものです。
「尾崎裕哉」を確立すればいい。
そんなことを思いながら今日のラジオを聴かせてもらいました。
あの日、僕の部屋を出て行く時の裕哉君の顔は忘れられないな。
ASKA(2022/4/11 1:04)
COMMENT
第62回「ASKA Terminal Melody」~ゲスト「尾崎裕哉」君のコメント
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ニックネーム:たくみのはは今日やっとラジコ聴きました。
先日の富山も見に行きましたので、
素敵なエピソードにジーンとしました😭
歌唱力も凄かった裕哉さん!
応援したいアーティストです😊 -
ニックネーム:飛鳥 瑠美いい話ですね。
先日富山で一緒でしたね。
そんなエピソードがあったんですか。
ASKAさんの、そんな熱いとこが好きです。 -
ニックネーム:oknkoumuta尾崎拓哉さんが、、ゲスト本当にうれしかったです。尾崎豊さんのファンでもあったので、テレビで歌った時は、尾崎が、生きかえったようで、そうです!!
鳥肌がたち涙😢したひとりです。ここで、ASKAさんとも、縁があったとは、驚きでした。
いい話有難うございました。🤗 -
ニックネーム:han-chan薫さんもしっかりASKAさんのDNAを受け継いでますね
そしてASKAさんも、剣士のお父様の背中を見て剣道魂を受け継いでますよ
来週の放送も楽しみです🍀 -
ニックネーム:smile S 。。尾崎豊さんの息子さんとは、びっくりです!ASKAさんから裕哉さんへのお言葉が、温かくていいですね😊