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先日、真夜中、

突然、DMがあった。

「ＡＳＫＡさん！
大変ご無沙汰しております。
もうお忘れかと思いますが、約30年ほど前、ＧＯさんと石塚さんに拾って頂きましたバンドのタカシです。」

タカシかぁ(笑)
このノリ、あいつ変わってないなぁ(笑)

忘れるわけないだろうが(笑)
タカシのバンドサウンドを聴いて、まず、思ったこと。

「YAMAHAが、この手のグループをやるようになったんだなぁ」

タカシと出会ったのは、僕が30歳前後。
ヤツは、とびきりご機嫌な若者で、ヤンチャな服着たゴッツイ顔の男だった。

それでいて人懐っこくてねぇ。
イキのいい可愛い後輩ができたもんだと思った。

曲？
そう、普通じゃないんだよ。
どこが小節の頭なのかがわからない。
でも、成立してる・・・。

「5拍子」の楽曲だった。
人は、大方、音楽を偶数で聴く。

「5拍子」ということは、偶数にし直すと、
２小節で８拍。そして２拍。

つまり4/4が２小節、そして2/4。これで10拍。
ここで5拍子が成立する。

それを当たり前に歌っていることに驚いたのを覚えてる。

「今、また再始動致しまして、石塚さんとヤーさんに大変お世話になっております。
相変わらずのご活躍、大変嬉しく思います。これからも宜しくお願い致します。m(_ _)mRnozis(ルノージス） タカシ」

と、メールしてきたので、すぐに電話番号を伝え、

「電話して来いよ」

と。

真夜中だったので、翌日連絡があるだろうと思っていたら、
「即」、電話をかけてきた。

懐かしい会話を一通りして、

「そう言えば、お前5拍子の曲歌ってたよな？」
「覚えてくれてたんすか！？言われて初めて気がついんたんすよ！自分では4拍子だと思ってました！」

すぐに思いつくのが「Sting」の「I Hung My Head」。
これは、実に計算された曲。

「7拍子」曲。

https://www.youtube.com/watch?v=WnwmOfmZbb0

どこが頭（１拍目）か、わからなくなる。
でも、これは、そうなるように計算し尽くして書いた曲。

タカシは、自分では気がつかないうちに5拍子曲を歌っていたと言う。

「もう、クソジジイです。アホでバカな舎弟ですが宜しくお願い致します。タカシ」

あのヤンチャな男が、超堅い仕事に就き、また音楽界に戻ってきた。

「超堅い仕事」

そうなんです。
これは「ヤンチャ」からは、ほど遠い完全に向こう側の世界。
これは伏せておかなきゃ。
誰もが就ける仕事ではないですから。

「1月23日にアルバムを出しました！！紹介してください！！」

(笑)！！

これ、言われたら、紹介を引き受けずにいられないだろ？(笑)

　

https://youtu.be/8b0nie2U4xc

随分、作風が変わったな。
勢いで飛び込んできたタカシ。

業界を離れて25年くらい経つんじゃないかな？

T「むちゃくちゃ歌いたくなって、戻ってきました！ヤーさん（矢賀部竜成）からも、やれ！って言ってもらいました！！」
A「いま、音楽業界はキツイぞ。それでもやるか？」
T「はい！（音楽を）辞めていた間に、会社を立ち上げて、しっかり軌道に乗りましたので、会社は社員に任せます。
ASKAさん、オレ、めちゃめちゃ歌下手なんす！それでも歌いたいんすよ！どうやったら上手く歌えるか教えてください！
お願いします！！」
A「知らねぇよ(笑)」

剣道界には、戻ってきた剣士に「リバ剣」なんて言葉があります。
タカシは、シンガーだから、「リバシン」だ。

イキのいい後輩が、年食って戻ってきました。

近々、会うことになりました。

真夜中の30年ぶり。
１時間くらい、大笑いしながらデカイ声で会話をしました。

以後、後輩「タカシ」を、よろしくお願い致しヤス。


ASKA(2022/1/27 0:18)

追記：

コメント

「そして5拍子って2拍＋3拍か、3拍＋2拍でリズムをとると思っていたから、4拍4拍2拍は目から鱗でした」

合ってます。
3/4+2/4＝２小節で５拍子。

僕は、1拍で説明したので、そうなりましたが、

「3/4+2/4＝２小節で５拍子」

の方が、より正解です。

(17：０１）