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TOKYO FM「Terminal Melody」34回目放送〜ゲスト2回目「谷口いづみ」さん

昨夜、
いづみちゃんが選んでくれたのは、

「RED HILL」

でしたか。

「RED HILL」って、日が沈み行く丘を真っ赤に滲ませる光景から、
その地名はいろんなところにあるんです。

イギリスにも、オーストラリアにも香港にも・・・。
以前は、もっと言えたのですが、記憶が曖昧になっていますから、この3つだけを紹介。

「RED HILL」はロンドンで楽曲を完成させました。
これは、以前にも語ったな。
サビの、

「流れない風の赤い丘」

ロンドンで観た「オペラ座の怪人」で歌われた曲の中に、
すごく耳に残ったフレーズがあった。

残ったものの、日々の生活の中で、メロディは薄らいで行ってしまっていたのです。
それが良かった。

「こんな感じのメロディ」

と、して記憶に残っていましたから、おそらく今聞いても「どの部分?」ってなるでしょうが、
それを「インスパイアー」と言わせていただくならば、
「オペラ座の怪人」でインスパイアーされた楽曲であることは間違いありません。

アレンジは、作曲の段階でほぼ出来上がっていたな。
と、思っていたら、編曲家「井上 鑑(あきら)」さんの手で、簡単に越えられた(笑)

まぁ、職人芸でした。

こんなに長い間、皆さんに支持される曲になろうとは思っていませんでした。
ライブ映えするんでしょうね。

それを受けて、僕の歌い方もどんどん変化していきましたから、
現在、たどり着いたついたところの「RED HILL」を歌っています。

昔は、今聴くと丁寧に歌っていますね。
それでも、あの当時は、それなりにシャウトしたつもりでしたが、
楽曲としてはいい塩梅のシャウトになっています。

今は、そう。
ライブ映えすることができるシャウトになっています。

いづみちゃんも言っていたように、
そう。

「ビルボー、お時間がやってまいりました!!」

な、女性ながらの妖艶な迫力を出してくれました。

前回のライブでは「RED HILL」から、山の頂上に向かって行った感じでしたからね。
次のツアーでは、さて、この曲の役割を果たしてくれるのはどの曲でしょうね。

ここで、ご紹介するのは、もう3回目かな。
この「RED HILL」、オーストラリアの国民的バンド「INXS」のボーカル、
「Michael Hutchence(マイケル・ハッチェンス)」が、カバーしてくれたんです。

このカバーの出来が、また良く、
当時、あるハリウッド映画の主題曲になりかけていたんです。

ところが、決定直前に亡くなってしまったんですよね。
当時のオーストラリアでは、その訃報により、国が沈み返ってしまいました。
彼は、本当に理知的でセクシーな男だった。

彼がカバーしてくれた「RED HILL」はクールだった。
ハーモニーは、僕がやっています。

最初で最後となった僕たち二人のコラボです。
死後、

「この曲はなんだ?」

と、ずいぶん話題になりました。

彼が、どれほど偉大なアーティストであったのか、
これを観ていただければお分かりいただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=rLYR9Qy1x0Q


ASKA(2021/9/2713:15)