TOKYO FM「Terminal Melody」18回目放送〜ゲスト「スカート:澤部君」
一昨日の、
今回のゲスト回。
スカートの「澤部渡」君でしたね。
まだ、お会いしたことないんですよね。
2017年11月1日、
「AmebaTV」で「逆指名インタビュー」という、これまた企画が面白い番組に出演しました。
僕は、あのようなフリートークがいちばん自分にあってることを再確認した番組でした。
その時、公開されたものが「YouTube」に残っていますね。
インタビューされる方が、インタビュアーを指名する形で「逆指名」と名付けられました。
元プロボクサー世界チャンピオン「亀田興毅」
そして、プロインタビュアー「吉田豪」を、指名したんですよね。
その「吉田豪」から、(僕から見れば)若手バンド、
スカート(Skirt)の、澤部君のことを聞いていました。
みなさんは、もうネットなどでいろいろ目にされてると思いますので、
僕も、謙遜せず、事実として受け止めさせて頂いた上で、書かせていただきます。
澤部君たちの年齢のミュージシャンで、C&Aや僕の名前を出してくれる人ちが本当に多い。
これは、素直に喜んでいます。
影響って、与えられた人だけのものですからね。
この曲、知っていました。
「Skirt」の曲だったんですね。
再生回数100万回超えだ。
https://www.youtube.com/watch?v=61TpTwb35CM
一昨日、澤部君が選んでくれた曲は、
2007年にC&Aでリリースいたしましたアルバム「DOUBLE」の1曲目。
「パパラッチはどっち」
でした。
この曲、澤部君があそこまで熱弁してくれるほど、メロディに作為的な仕掛けをしたつもりではなかったのですが、
改めて聴いてみると、そうですね。
自然に「仕掛け」は、やっていますね。
もちろん、楽曲は「仕掛け」だけでは成立しません。
ここぞ、という場所でそれを行うように、今も心がけています。
サビの、
「Oh no パパラッチはどっち?」
これは、メロディとともに出てきた歌詞です。
さて、このサビの歌詞をどう広げるか・・・。
映画監督「ヒッチコック」の作品の中に「裏窓」という映画があります。
その「窓」は、アパートの「窓」のことなんですね。
そのアパート全体をテーマにし、一つひとつの窓にカメラをズームしていくと、
その窓の中には、それぞれの「日常」がある。
この歌では、互いに隣り合わせに住む、男女の生活を、ヒッチコック風に物語りにしてみようと思いました。
共作の「松井五郎」とのストリー展開が始まりました。
五郎は、当時、1週間に最低でも1本は映画を観てるやつでしたから、
僕の言う「ヒッチコック」の「裏窓」を、瞬時に理解してくれた。
アパートは、隣の物音、つまり生活の音が聞こえる時がある。
主役はどっちだ?
平凡な生活をしてる男が、ある日、隣の女性を見かけてしまい、
その女性が気になり出したとしたら・・・。
いちばん気をつけたところは、「ストーカー」にならない「さじ加減」ですね。
五郎とのストリーの詰み上げが始まりました。
ヒッチコックの「裏窓」が題材。
限られた曲の分数では、二つの窓に絞るべき。
主役は平凡な生活を送っている男性。
隣の女性が気になる。
女性には彼がいた。
いつか、その彼が来なくなる。
ますます隣の女性が気になる。
そんな時、女性が引越しをしてしまったことを知る。
これで終わってしまっては「ASKA:松井五郎」ではないだろう。
引越しをしてしまった彼女のことを忘れようとしていた時に、
バッタリ、彼女に遇わなきゃ。
そこで、恋が始まっては面白くない。
彼女は、そんな隣に住んでいた男性のことは知らないままにしよう。
しかし、男が彼女を見つけた時には、何かアクションは必要。
ここは簡潔に、一瞬で彼女を見失おう。
大きなトレーラーが、ゆっくりと二人の間を通り過ぎる?
いや、トレーラーでは、外国すぎる。
その場所時は、駅のホームにしよう。
声をかける間も無く、彼女は電車に乗り、この恋を儚くさせてしまおう。
聴いている人を惹きつけるには、その男女の生活の中に共通点を見せよう。
これは、聴き手だけが知っていればいい。
その二人は、お互い部屋の家具の配置も知らないのでした。
しかし、壁一枚挟んで、いつもお互い観ていたような場所がありました。
鏡の位置が偶然同じ場所であれば、コミカルで、歌の終わりに哀愁を添えることができる。
結局、「パパラッチ」とは、男性ではなくリスナーだった。
「Oh no! パパラッチはどっち?」
とても時間がかかりましたが、
あのアルバムでは、僕と五郎が楽しんでストーリーを描いた、
そして、書いた作品でした。
澤部君、ありがとう。
来週もかな。
いつかお会いできる日を楽しみにしています。
ASKA(2021/6/8 17:08)
今回のゲスト回。
スカートの「澤部渡」君でしたね。
まだ、お会いしたことないんですよね。
2017年11月1日、
「AmebaTV」で「逆指名インタビュー」という、これまた企画が面白い番組に出演しました。
僕は、あのようなフリートークがいちばん自分にあってることを再確認した番組でした。
その時、公開されたものが「YouTube」に残っていますね。
インタビューされる方が、インタビュアーを指名する形で「逆指名」と名付けられました。
元プロボクサー世界チャンピオン「亀田興毅」
そして、プロインタビュアー「吉田豪」を、指名したんですよね。
その「吉田豪」から、(僕から見れば)若手バンド、
スカート(Skirt)の、澤部君のことを聞いていました。
みなさんは、もうネットなどでいろいろ目にされてると思いますので、
僕も、謙遜せず、事実として受け止めさせて頂いた上で、書かせていただきます。
澤部君たちの年齢のミュージシャンで、C&Aや僕の名前を出してくれる人ちが本当に多い。
これは、素直に喜んでいます。
影響って、与えられた人だけのものですからね。
この曲、知っていました。
「Skirt」の曲だったんですね。
再生回数100万回超えだ。
https://www.youtube.com/watch?v=61TpTwb35CM
一昨日、澤部君が選んでくれた曲は、
2007年にC&Aでリリースいたしましたアルバム「DOUBLE」の1曲目。
「パパラッチはどっち」
でした。
この曲、澤部君があそこまで熱弁してくれるほど、メロディに作為的な仕掛けをしたつもりではなかったのですが、
改めて聴いてみると、そうですね。
自然に「仕掛け」は、やっていますね。
もちろん、楽曲は「仕掛け」だけでは成立しません。
ここぞ、という場所でそれを行うように、今も心がけています。
サビの、
「Oh no パパラッチはどっち?」
これは、メロディとともに出てきた歌詞です。
さて、このサビの歌詞をどう広げるか・・・。
映画監督「ヒッチコック」の作品の中に「裏窓」という映画があります。
その「窓」は、アパートの「窓」のことなんですね。
そのアパート全体をテーマにし、一つひとつの窓にカメラをズームしていくと、
その窓の中には、それぞれの「日常」がある。
この歌では、互いに隣り合わせに住む、男女の生活を、ヒッチコック風に物語りにしてみようと思いました。
共作の「松井五郎」とのストリー展開が始まりました。
五郎は、当時、1週間に最低でも1本は映画を観てるやつでしたから、
僕の言う「ヒッチコック」の「裏窓」を、瞬時に理解してくれた。
アパートは、隣の物音、つまり生活の音が聞こえる時がある。
主役はどっちだ?
平凡な生活をしてる男が、ある日、隣の女性を見かけてしまい、
その女性が気になり出したとしたら・・・。
いちばん気をつけたところは、「ストーカー」にならない「さじ加減」ですね。
五郎とのストリーの詰み上げが始まりました。
ヒッチコックの「裏窓」が題材。
限られた曲の分数では、二つの窓に絞るべき。
主役は平凡な生活を送っている男性。
隣の女性が気になる。
女性には彼がいた。
いつか、その彼が来なくなる。
ますます隣の女性が気になる。
そんな時、女性が引越しをしてしまったことを知る。
これで終わってしまっては「ASKA:松井五郎」ではないだろう。
引越しをしてしまった彼女のことを忘れようとしていた時に、
バッタリ、彼女に遇わなきゃ。
そこで、恋が始まっては面白くない。
彼女は、そんな隣に住んでいた男性のことは知らないままにしよう。
しかし、男が彼女を見つけた時には、何かアクションは必要。
ここは簡潔に、一瞬で彼女を見失おう。
大きなトレーラーが、ゆっくりと二人の間を通り過ぎる?
いや、トレーラーでは、外国すぎる。
その場所時は、駅のホームにしよう。
声をかける間も無く、彼女は電車に乗り、この恋を儚くさせてしまおう。
聴いている人を惹きつけるには、その男女の生活の中に共通点を見せよう。
これは、聴き手だけが知っていればいい。
その二人は、お互い部屋の家具の配置も知らないのでした。
しかし、壁一枚挟んで、いつもお互い観ていたような場所がありました。
鏡の位置が偶然同じ場所であれば、コミカルで、歌の終わりに哀愁を添えることができる。
結局、「パパラッチ」とは、男性ではなくリスナーだった。
「Oh no! パパラッチはどっち?」
とても時間がかかりましたが、
あのアルバムでは、僕と五郎が楽しんでストーリーを描いた、
そして、書いた作品でした。
澤部君、ありがとう。
来週もかな。
いつかお会いできる日を楽しみにしています。
ASKA(2021/6/8 17:08)
COMMENT
TOKYO FM「Terminal Melody」18回目放送〜ゲスト「スカート:澤部君」のコメント
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ニックネーム:まぶやー「パパラッチはどっち」って、「こっち(Fellows)側」だったのですね!?
そっかぁ、これも大どんでん返しの歌だったんですね・・・(;゚Д゚)
大どんでん返しでふと思い出した映画が、「シックスセンス」だったり、「アザーズ」だったり。あっ、「コンタクト」もそうかな、宇宙かと思いきや・・・(。-`ω-)ネー -
ニックネーム:柿の葉寿司歌詞の解説読んでみて、状況分かりました。
韻を踏んで心地よいリズムですね。
好き好きタイマーが作動しました🙋 -
ニックネーム:Paradise今、radikoのタイムフリーで聴かせて頂きました。
何回爆笑したことか…面白すぎます‼️
逸脱する心地よさ…ASKAさんによるASKAさんのための…身体性…何回聴いても謎🤣
そして素晴らしすぎます。
この曲を最初に持ってきたのも謎でしたが、澤部さんの熱弁で、素晴らしさに気づかされました❗今やっと大好きな曲になりました😂😂😂
Terminal melody 聴き逃したくない💦 -
ニックネーム:s.k.澤部さんが「パパラッチはどっち」を選んで、プロの視点で作曲の技術を語られるのが、聞いてて面白かったです!歌詞も作曲もASKAさんはすご〜い😊✨
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ニックネーム: CornSoup何度か聴くうちに、
パパラッチは、男性ではなく女性のほうなのかなぁ?と、思ったような気がしましたが・・・。
改めて歌詞を何度か読みました。
見かけたとありますが、
偶然、目が合った時に、初めて女性の顔を見たと思ったような・・・。
これまた、どう思ったのか…覚えていませんが・・・。
「パパラッチはどっち」というタイトルなので、男性か女性のどちらかだと思ったと思うのですが、
聴く側がパパラッチだったのですか?思いもしなかったです。