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2000年に、C&Aが韓国公演を行いました。

「あの公演は、韓国の親日派の方々の努力が形になったモノ。
それを、今、僕らがビジネスにしてはならない」

このような理由で、DVD発売を止めたんですね。

そのような背景を知らない、ある写真雑誌が、

「C&A、韓国公演失敗。会社倒産！」

と、発表したことが、瞬く間に業界、そして世間に拡散し、
それが事実だと受け止められてしまいました。

それから19年後、
日本と韓国の関係が戦後最大に悪化した時、

「日本と韓国には、このような日があったのです」

と、いうことをしっかり紹介しなくてはならない時だと感じ、
一昨年、あの時の「韓国ライブ」をリリースしました。

観ていただいたとおり、失敗のカケラもなかったでしょう？
１万人収容のチャムシル体育館、２日間行いました。

大成功でした。
負債など、あったはずがない。

あの日、ライブが失敗であったかどうかは、
一昨年リリースいたしましたDVDを観ていただければ、一目瞭然です。

「会社の解散は、韓国公演を終えた後で」

これは、最初から決まっていたことでした。

会社の解散ではなく、会社設立当時に関わったメンバーが会社を離れる事になりました。
それでは、外からの見られた方に誤解が生じてしまう。

ならば、社名変更しよう。

これが、「REAL CAST」から「ROCK DOM」になった経緯でした。

実は、パンデミックがなければ、
今年、ASKAソロで、20年ぶりに「韓国公演」を行うことになっていました。

これは、韓国側からの依頼でした。

2000年の韓国公演に携わったスタッフの方々が、

「あの日のライブをもう一度」

と、いうことで、僕もお受けしていたんですね。

政治は政治。

しかし、音楽は別。

僕は、皆さんが飽きるくらい、このように語ってきました。

「どんなことになっても民間人同士は互いに尊重しあい、繋がっていなくてはならない」

これは、今後も同じです。

また、いつか韓国からライブ開催の依頼を受けるでしょう。
僕の答えは変わりません。

今、多くの国々と中国の対立が始まっています。

来年中国で開催予定の「冬季オリンピック」への不参加の投げかけが始まっています。

オリンピックのあり方は「平和」ではなく「人権尊重」だということを最近知りました。
その「不参加」の理由が「ウイグル問題」であることは明白です。

果たして「不参加」が、解決の糸口となるでしょうか？

これは、皆さん一人ひとりが考えるべきことだと思っています。


ASKA(2021/5/28 16:19)