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おはよう☂

しとしと降る雨をガラス越しに眺めていましたら、自分の息でガラス窓がくもり、一面が雪景色になったような錯覚を覚えました。




外界から遮断された部屋に居るような気持ちにもなったんですね。




あの部屋を思い出しました。




それは、中学生の時に、友人から連れられて、初めてアルバイトというものをやった時のあの部屋です。




冷凍室です。


肉屋のアルバイトだったんです。




中学生の僕が、なぜ、その冷凍室に入っていたのかの記憶はありません。そこは、マイナス30度の世界でした。


3時間ほどの間に15分ほど。毎日、2回ほど入ってたかな・・・。




時間給は70円でした。


あの頃、すでに社会でお金をもらうことは、大変なことだという思いが刷り込まれました。




高校生3年生になると、毎週土曜日に材木屋でアルバイトをしていました。ベニヤ板の上に引かれた線のとおりに切っていくのです。


切ったベニヤが、ある程度の枚数になると、それを指定された場所に運び、積み上げていきます。


昼の3時から7時まで。日当は2500円でした。




この2500円が、たまらなく魅力的だったんです。


土曜日の夜に、毎週、一枚ずつ宝が増えて行きました。


宝とは、LPレコードのことです。当時、アルバムは2000円だったかな?2500円だったかな?あれ?記憶が曖昧です・・・。




購入日に、お目当ての歌手の新譜が出ていれば、即買いでしたが、そうでないときは、いつも30分ほど迷っていました。


その日に店内で流れていた音楽に反応して、アルバムを買った覚えが、何度もあります。


なので、店内で流してもらうことの大切さを、よく知っています。




今のように、試聴機などありませんでしたからね。




僕は、アルバムの曲順に、大きな拘りを持っています。


1曲目から3~4曲目までが大切だと。




特に、1曲目は大いに悩みます。


どのアルバムもそうですが、いちばん聴かれることになる曲なのですから。そして、冒頭から数曲の間で、そのアルバムの色を伝えられることができる曲を並べています。


いわば、興味を持っていただける曲、そしてアルバムの色、インパクトも持続性も兼ね備えている曲。




今も昔もそうですが、試聴機であれ、まず人は1曲目から聴くものです。1曲目の仕事は重大です。そして2曲目、3曲目・・・。


入り口で興味を持っていただく。それがアルバムの印象となります。




今回のアルバム「Too many people」は、長く聴いていただけるアルバムになると思っています。




ここ数年のできごとにより、僕に対して拒絶感を抱かれたリスナーに「いつか聴いてみよう」という気持ちの変化が生まれてくれたらイイなと。


その情報が、口コミにより、リスナーのもとへたどり着くことがベストだなと思っています。




今朝、連絡がありました。


2月22日発売のアルバムでしたが、ここに来て、全国の試聴機において、試聴回数が1位であると。


興味を持ってくれているリスナーが、日々増えていることは喜びです。




どこかしらで、聴いてみようという気持ちになる情報が広がっている。




いちばん望んでいたことです。


いつ、自分の手元に置いておきたいという気持ちになってくれるのかは分かりません。




アルバムをリリースしたことを知ってもらえてる。


これだけで、今は十分です。




ありがとう。




ASKA


COMMENT

おはよう☂のコメント

  • ニックネーム:flower1977
    ASKAさんが肉屋の冷凍庫やベニヤ板づくりでバイト…
    まるで神話を聴いているみたい…😌

    ASKAさんは、「ヒストリエ」の中の、主人公エウメネスに重なります。

    一番好きな漫画で、一番憧れて尊敬している主人公なんですけど…

    エウメネスの波乱に満ちた人生、奴隷にされながらも、彼はどんな時も、時には大声で叫びながら、物凄い機転と戦いのセンスの良さで、戦いを切り抜けて行くんです。

    ASKAさんの方がカッコいいですけどね…😌
    独り言です…
  • ニックネーム:ca_sora
    野球の打順みたいだなぁって思って読んでました。
    確かに4番までを注目されるけど、その後も繋げるためには重要じゃないかと思っていて、そうして打順考えたら怒られたなぁと。
    ASKAさんのアルバムはずっとリピートしても心地良いです。考え尽くされてるからなんですね。
    でも私の好きな曲はいつも中盤から終盤あたり。。それはそれでアルバムをずっと聞いてしまうように仕組まれてるのかな。

  • ニックネーム:sougennisofawooite
    the man who was born to sing.

    forever aska.
  • ニックネーム:hittyhitty
    今回のToo many peopleはFUKUOKAから始まり、最後のしゃぼんのASKAのシャウトでなんとも言えない気持ちになって、いつも目を瞑って余韻に浸ってしまいます(^-^)
    また、リピートしてFUKUOKAに繋がるピアノの音がとっても心地良いと毎回思います。
    他にはアルバムはGUYSがやっぱり大好きです!
    全ての曲が本当にいいっ!今日は二つのアルバムばっかりリピートして聞いちゃいました。
    いつかやっぱりchageとのハーモニーが聴きたいなぁと改めて…。
    特に「東京」をchageとのハモりで聴いてみたい!とか、
    「光と影」の「もう泣かないで」を生で聴きたいなぁとか、
    「史上最大の作戦」みたいなかっこいいLiveが観たいなぁ…なんてなんか欲張りになって…いつか叶えばいいなぁ。

    あぁなんかめっちゃ会いたいですっ(//∇//)‼︎
    言ってもうた‼︎
    こっちのコメントはもう見てないかもしれないからいっか!
    おやすみなさい(//∇//)


  • ニックネーム:Beetle2000
    ASKAさん、こんばんは(*^▽^*)
    ASKAさんのアルバムの曲順の拘り、理解しました。
    私は『FUKUOKA』はToo many peopleの中のホームグラウンドのように感じていました。
    『FUKUOKA』を出発して、Be Free、リハーサルとずーっと巡り巡って、拠点の『FUKUOKA』へ帰って来るというような感覚です。
    円、まるで環状線みたいだなぁ♪( ´▽`)
    環状線は出発点も終点も無いけれど、私にとっては『FUKUOKA』はToo many peopleの出発点でもあり、終点でもある感じです。