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刀で空気を切る音が出せないわけ

先日、ブログを読んでくれた高校時代の剣道の恩師から、詳細をいただきました。

お話は興味深かったですね。

人を切るための刀は音が鳴らないようです。

「昔の侍が持っていた刀は、その人の身体にあった刀を鍛冶屋につくらせていた」

つまり、僕の素振り用の刀は、侍が持っていた刀とは違うようです。
納得しました。

あれほど重たい刀を、当時平均身長150センチ前後の侍が振り回していたことに疑問がありました。
もしこれを、当時の侍が振り回していたとしたら、恐るべし腕力だと思ったわけです。

そうか・・・。
鍛冶屋に特注していたわけですね。

刀には「樋(ひ)」という重量バランスをととのえたり、刀を美しく見せるものがあるとのこと。
これは、切った相手の「血」が刀に絡まないよう溝のようになったものだということです。

刀は刃先に向かって、少し反っています。
このように。



この反りがなくては、人は切れません。

深いなぁ・・・。

居合刀は、確かに軽いんです。
そして、僕が振っても、上手く触れた時には「シュッ」という音が出せます。

シーンとした空間で鳴り響く空気を切る音には、思わず背筋が伸びます。

その居合刀には、しっかりとした「樋」があります。
その空気を切る音を「樋鳴り」ということを知りました。

僕の持ってる刀は、豪傑な侍が持つ重量のある刀でして、
その豪傑な侍でも、「樋鳴り」は出せてはいなかっただろうという恩師の見解でした。

しかし、「樋」のある居合刀でも、誰もが音を鳴らせることができるのではなく、
しっかりとした刃筋と、振り切るスピードが乗らない限り、一定の音を鳴らすのは難しいとのことです。

剣道大会では、試合の前に必ず「日本剣道形」があります。

大太刀同士で7本。
大太刀と小太刀で3本。

計10本の「日本剣道形」です。

居合刀と言いましても、刀であることに違いはありません。

僕が、子供の頃、
試合前の「日本剣道形」で、小太刀の演舞になった時でした。
一瞬のことでしたので、何が起こったのかわかりませんでした。

演舞中に血が飛び散ったことがあったのです。

小太刀で演舞をされていた先生が、自分の唇を切り上げてしまったのです。
しかし、場内は何の騒ぎにもならず、口元からボトボト血が落ちる中、
最後まで演舞を続けられました。

そう。
そんなことがあったなぁ・・・。

次は、ニューアルバム。

「Breath of Bless」

の、話を書かせてもらおうかな。

慌てて追加プレスをいたしました分も、
順調に手にしていただけてるようです。

現在、次のプレスに入ってます。


ASKA(2020/4/2 13:17)

COMMENT

刀で空気を切る音が出せないわけのコメント

  • ニックネーム:teru_mai
    ASKAさん、おはようございます。
    侍の刀は鍛冶屋さんが、使用するお侍さんの身体に合わせて作っていたんですね。
    知りませんでした。。。
    確かに、武士にとって刀は自分の命を守る為にも大切な仕事道具ですものね。
    深く納得です。
    非常に興味深い内容をどうもありがとうございました✨✨✨
  • ニックネーム:蟹の味噌子
    ASKAさん、今日も大好きデスよー❤️😍☘️💝👯‍♂️

    ASKAさんもファンの皆さんもコロナの感染に絶対ならないよに気をつけましょねー💪💪
  • ニックネーム:abcravel
    昔のお侍さんの刀は身体に合わせての特注だったのですね。なるほど。
    綺麗な刀です。かなり反って見えます。人を、、ちょっとこわいけど。
    シュッは樋鳴りと言うんですね。誰でも簡単に鳴るわけではない。深いものですね。
  • ニックネーム:paracadute
    アカウント変えてたんですね。新しい方に入れました。ホッ。
    今は「本人です」て申請が出来ないようなので、Twitterから認証されるのを待つしかない、てことでしょうか。またすぐ成りすましが出そう😥
  • ニックネーム:sky443
    こんばんは。ASKAさん、アカウント名変えたなら、ここで教えて下さいよ~!
    「@RockinPop1」でお気に入り登録してたので、今朝から怪しい宇宙語の「飛鳥涼」にまる一日不安になってました。何か起こってると思ったけどTwitter初心者にはお手上げでした。「C&A ~Fellows~ たろさ」さんのお陰で闇から抜け出ました。